「毛原の棚田」報告書・論文

【卒業論文】就農・交流型の棚田オーナー制度における棚田維持の背景—福知山市毛原の事例として—(2022年、佐藤芽生瑠さん:立命館大学文学部人文学科)

本文図表

第1章 はじめに/1.研究動向/2.研究目的とその方法

第2章 研究対象地域の概要/1.全国の棚田オーナー制度の分布/2.福知山市毛原の概要

第3章 棚田オーナー制度の展開過程/1.河守上村における耕地面積と高齢化率の変化/2.棚田オーナー制度の導入経緯とオーナー田の立地分析

第4章 農家とオーナーの棚田維持への関与/1.農家の関わり方および労働力の実態/2.オーナーの階層性と役割

第5章 おわりに

〈図表〉表1.棚田オーナー制度関連年表/表2.棚田オーナー制度の類型/図1.地域概観図/表3.全国の棚田オーナー制度の内容/図2.全国の棚田オーナー制度導入地区/図3.毛原における棚田の景観/図4.河守上村における農業集落別耕地面積/図5.河守上村における集落別高齢化率/図6.オーナーのスケジュールと農業カレンダー/図7.毛原の農家における農業経営/図8.毛原における農地の位置/図9.休耕地およびオーナー田の位置/表4.2020年度オーナー一覧/図10.オーナーの居住地の分布/図11.毛原における棚田オーナー制度の展開図

目次序 章 はじめに/1.問題の背景とこの研究の問い/2.先行研究と現在の課題/3.分析枠組みとしての総有とメンバーシップ/4.調査方法第 1 章 調査の概要/1.調査対象としての棚田集落とオーナー制度/2.調査地としての「毛原の棚田」/3.棚田オーナー制度への新型コロナの影響第 2 章 日本の棚田オーナー制度の現状/1.全国アンケートの概要/2.全国アンケートの結果/3.新型コロナの影響/4.小括第 3 章 毛原集落の現状と住民意識/1.住民アンケートの概要/2.住民アンケートの結果3.小括第 4 章 毛原の総有とメンバーシップ/1.インタビューの概要/2.インタビューの結果3.小括第 5 章 毛原での参与観察/1.参与観察の概要/2.参与観察の分析/3.小括6 章 まとめと結論/1.メンバーシップの加入条件とプロセス/2.総有意識を共有するメカニズム/3.棚田を耕すことのもうひとつの意味/4.総有的メンバーシップの制度論的位置づけ終 章 これからの展開と研究課題/1.家族継承の新局面/2.外部の主体への対応/3.新型コロナと農村

目次第 1 章 はじめに/1.都市農村交流の背景と経緯/2.都市農村交流の課題/3.研究の目的と方法第 2 章 既往研究の整理第 3 章 調査結果/1.調査対象地の概要/2.都市農村交流の展開過程第 4 章 組織構造とモチベーションの分析/1.交流活動の組織構造の変化/2.地元関係者のモチベーション第 5 章 考察とまとめ/1.継続要因/2.まとめ/3.今後の課題


実施期間:2021 年 3 月/調査対象:全国 101 地区/回答数 :95 地区(回答率 94%)《主な内容》 棚⽥オーナー制度は毎年新たに始める地区があり、その多くで参加者数も年々増 える傾向にあった▷⼀⽅で、すでに活動を終了した地区が 14 カ所。そのうち、過去 3 年以内の終 了が 8 カ所。終了理由で多いのは「地元の⼈⼿不⾜」(9)、「中⼼⼈物の離脱」(8)でした▷⼀時的な休⽌(再開予定あり)が 13 カ所、再開予定のない休⽌が 2 カ所。「休⽌」の多くは「新型コロナの感染防⽌」のための⼀時的なもの▷継続中の棚⽥(65)のうち、7 割(46 カ所)は「5 年以上は継続する」としているが、「5 年以内に続けられなくなる可能性がある」とした地区も 10 カ所▷オーナー制度をきっかけとした移住例があるのは 11 カ所、移住を検討している⼈ がいる地区も 8 カ所。 〈新型コロナの影響〉 2020 年度は全体の 7 割(66 カ所)が「⽬⽴った影 響があった」と回答。そのうち「すべての活動を中⽌」が 21 カ所、「縮⼩ または⼀部中⽌」が 40 カ所▷ 2021 年度の棚⽥オーナー制度の 3 ⽉時点での計画は、「通常通り」が 52 カ所、 「通常より拡⼤」が 5 カ所、「通常より縮⼩」が 9 カ所、「中⽌」が 11 カ所など▷オーナー制度以外にも、「家族や親族が戻れず農作業の負担増」が 18 カ所、「農 産物・特産品の販売減」が 28 カ所、などの影響 ▷農産物・特産品の販売が増加(4 カ所)や、移住の問い合わせが増加 (4 カ所)など、プラスの影響が出ている例も。

2019年6月15日(土)~16日(日)、政策学部の「政策実践・探究演習(国内)」福知山プロジェクトの合宿を行いました。政策学部2回生5名、3回生9名と教員2名が参加し学修を深めることができました。合宿1日目は、福知山市大江町毛原でのフィールドワークを実施しました。

目次Ⅰ はじめにⅡ 調査地の概要/1.京都府福知山市大江町の概要/2.毛原地区の概要Ⅲ 毛原の結びつきの強さ/1.住民による集落自治(1)自治の仕組み(2)共同作業/2.集落内の行事/3.血縁関係による結びつき/4. 社会関係資本の強い毛原Ⅳ 集落活性化に向けての取り組み/1.取り組みのきっかけと変遷/2.毛原の棚田・農業体験ツアーと棚田オーナー制度の概要(1)毛原の棚田・農業体験ツアー(2)棚田オーナー制度/3.取り組みへの評価と今後の課題Ⅴ 取り組みがもたらしたもの/1.住民が得ている効果(1)集落内環境の整備(2)外部から訪れる人との交流(3)社会関係資本(ソーシャルキャピタル)の強化(4)新規定住者の出現/2.取り組み実施と定住との関わり(1)毛原への定住状況(2)取り組み実施との関わりⅥ おわりに

【事例紹介】環境省 「里なび」 国内の保全活用事例:毛原の棚田(2008年ごろまでの情報を掲載)

www.env.go.jp/nature/satoyama/satonavi/initiative/kokunai/520.html

毛原の棚田 : 進行しつつあった農地の荒廃に対し、「毛原の棚田農業体験ツアー実行委員会」を中心として、「田舎暮らし応援団」、「大江で地酒を造る会」等様々な組織が活動し、農地の保全と都市との交流を重ねてきた。このなかから棚田オーナー制度も誕生した。また、モデルフォレスト運動では、市内工業団地内の企業2社が毛原地区と協定を結び、里山整備、つつじの森づくり活動を展開している。


【書籍】『観光と環境の社会学』(2003年、新曜社)⇨ 第1章「 都市—農村関係の変容 京都府大江町の棚田交流」(山村哲史さん)

【報告書】地域に学ぶ—京都府加佐郡大江町から—(1998年、京都大学文学部社会学研究室)

https://drive.google.com/file/d/1JUZ5Llo8Y-naaSBx3Wcn5gcRL0fgLX0s/view?usp=sharing目次第1章 大江町の町おこし戦略/第1節 大江町のハード整備/第2節 地域おこしとネットワーク/第3節 鬼での町おこしに見る創造性/第4節 地域おこしの2つの課題—大江塾の可能性—/第5節 鬼の里からいのちの里へ—大江町町おこしの課題—第2章 「UJIターン者」の役割と可能性第3章 農地保存を通して見た村の現在第4章 「棚田」をめぐって—毛原の取り組み—/第1節 圃場整備から棚田体験ツアーへ/第2節 僕が見た毛原/第3節 「棚田農業体験ツアー」参加者の期待第5章 農業・林業・暮らし—仏性寺の100年—/第1節 仏性寺地区の農林業に関する語り/第2節 仏性寺における過去の協同労働/第3節 町内会による地域自治/第4節 仏性寺のお嫁さん事情/第5節 ある女性のライフヒストリーに見る仏性寺の暮らし今・昔第6章 北原における講当と集落の歴史

【卒業論文】新たな交流の場としての「棚田」の可能性 (1998年、山村哲史さん:京都大学社会学専攻)

drive.google.com/file/d/1CBiYXv8-6G6AdqNyaXEpKT3Fs0LseWnL/view?usp=sharing 目次第1章 棚田を取り巻く状況/Ⅰ中山間地域の現状/Ⅱ国の政策転換/Ⅲ「棚田」の登場第2章 棚田を巡る取り組み/Ⅰ棚田保全の具体的な取り組み:高知県檮原町神在居:長野県更埴市姨捨:奈良県明日香村稲渕第3章 大江町毛原の事例/Ⅰ大江町毛原について/Ⅱ「棚田体験ツアー」実施に至る経緯/Ⅲ棚田への思惑:毛原の期待:ツアー参加者の期待:行政の思惑:若い世代の反応/Ⅳ 2年目へ向けた取り組み第4章 「棚田」の可能性/Ⅰ棚田交流の持つ意味/Ⅱ交流による地域振興の可能性/Ⅲ今後への課題おわりに/資料:「棚田農業体験ツアー」に関するアンケート